新型M5 iPad Proが公式発表前にユーチューバーによって開封された。
ロシアのテック系YouTuberであるWylsacomが、新しいM5 iPad Proを入手した。これは9月のイベントでは発表されなかったが、10月のセッションでお披露目される可能性が高い(そう、今年は開催される見込みだ)。
これは以前にも起きている。2024年10月に私たちが報じたように、同じブロガーはAppleによる公式発表の前にM4 MacBook Proを開封してみせた。デバイスの入手経路はもちろん極秘で、Wylsacomはこのよくある疑問について、たとえば新しいiPadは茂みから飛び出してきたクレイジーな男に投げつけられたんだ、と冗談でかわしている。
リークの出どころがどこであれ、現物はある。Wylsacomが受け取った具体的な機種は、最新のiPad ProのM5搭載13インチ256GB版だ。こちらがその動画からの主なポイントだ。
外観と手触りは変わらない。色も触感も同じだ。Wylsacomによれば、これは残念な状況だ。革命的な何かを期待していたのに、15%ほど高性能なプロセッサーになっただけで中身は同じだという。
筐体はアルミニウムで、最近発表されたiPhone 17 Proと同じ。iPadがチタンにアップグレードされるとの期待もあったが、ふたを開けてみれば、逆にiPhoneのほうがアルミにダウングレードされた形だ。
M4搭載のiPad Proと比べると、新しいM5 iPadには同梱で充電器が付いている。ただし、20Wの遅いモデルだ。
WylsacomはGeekbench 6で内部をのぞき、いくつかテストを行った。
- プロセッサー速度は概ね変わらず。
- RAMは12GBに増加。
- L2キャッシュは6MBに増加。
- ベンチマークでは性能向上はわずか(マルチコアで最大15%)。
- M5 iPad ProのGPUはM4 iPad比で35%高性能で、これは大きい。
AnTuTuでのテストでは、新しいM5はM4より遅いという結果になったが、これは不具合のように見える。その他のベンチマークでは、M5 iPad Proのほうが強力だ。
新しいフォリオのデザインは不要。M4 iPad Pro用のものが新モデルにもそのまま適合する。
総括すると、Wylsacomは比較した2台のタブレットは基本的に似通っていると結論づけている。見た目も手触りもほぼ同じで、カメラも変わらず、筐体もそのまま。性能向上は比較的控えめで、実際のところ重要ではない。彼によれば、M4の処理能力を使い切るようなタスクすら見当たらず、ましてやM5ならなおさらだという。